世界を震撼させ続けるバイクビルダー
Custom Works ZON吉澤雄一がこだわり続ける証の魅せ方とは。
2023.07.14
Custom Works ZON
吉澤 雄一
YUICHI YOSHIZAWA
Session01.
自分たちのものづくりには自信があった。
創業当初から国内ではなく世界と勝負をし続けてきました。
Session02.
バイクだけでなく自身の表現に繋がる全てのものにこだわりたい。
サインは私にとって大きなビジネスアイテム。
Session03.
一生ものをつくる立場の人間として、
自信を持ってこのサインをこれからも刻んでいきたい。
自分たちのものづくりには自信があった。
創業当初から国内ではなく世界と勝負をし続けてきました。
はじめに、あなたの名前に込められている意味があれば教えてください:
こじつけで二つ意味を持たせています。吉澤雄一の「雄」が、雄(オス)の中での一番という意味と、雄(ユウ)を英語にするとYOUなので、あなたの一番でありますようにと。 お客様には「あなたにとって、一番になり得るような作品を作り続けたい」という意味でアプローチをしています。 本当にあえて意味を持たせるならですよ(笑)
これまでの人生における挑戦について:
一番大きい挑戦は、2018年のBMWからいただいた仕事ですね。「誰も触ったことのないエンジンを自由に表現してほしい」ということが自分の中では一番の挑戦でした。 仕事をいただいたことは嬉しかった、ただ正直やるか迷いました。まだ世界には出ていないエンジンなので、メーカーが考えるイメージを崩す可能性もあったから。うちでいいのかなとか葛藤も多々ありましたね。形あるものを作る時にはまず骨格を作るが、エンジンしかない。そんなプロジェクトでどう形にしていくか不安でした。でも、私達は世界の誰よりも早く新しいエンジンを手に入れ、このエンジンを搭載したカスタムバイクを開発出来たことを光栄に思っています。
あなたらしさ、こだわり:
「依頼主の分身となるバイクを魂込めて作る」これが一番のこだわりだと思います。 やっぱりバイクオーナーさんの顔を見て作るわけなので、その人に対して喜んでいただけることが信念なのかなと思います。 ただ、すぐには作り出さないんですよ。その人の分身を作るわけだからすぐにはできない。 オーナーさんと意思疎通して、お互いの良さとその人の生き方をバイクに入れてあげたいなと思う。 でも、やはり最終形態はバイクなので乗って最高にかっこいいバイクを作りたいですね。
バイクだけでなく自身の表現に繋がる全てのものにこだわりたい。
サインは私にとって大きなビジネスアイテム。
今後の新たな人生の挑戦について:
今後は若い子を育てて、この業界の次なる時代を見たい。 なので、若い子に自分の経験を伝えていくことが使命かなと。20年前はカスタムバイクの職業なんてなく、違法改造と揶揄されるような時代でした。将来食っていけるかもわからない、そんな職業とも呼べるかわからない仕事でしたが、色々なものに対していつでもがむしゃらに向かっていくうちに、気がつけばバイク業界ではトップに上り詰められたかなと思います。こういった世界があることを若い子には少しずつ伝え、触れてもらって、こっちの世界に来てほしい。今まで培ってきた技術は何でも教えてあげようと思う。今は大学での講演会をはじめ、色々なところで若い子を集めてこうしたらいいよとか積極的に小さい場でも行くようにしています。
あなたにとってサインとは:
人と向き合う際、自分の名前を売るための「武器」だと思います。日本だけでなく世界のステージでも、サイン一つあれば勝負できるじゃないですか。しょうもないサインをしたら、そういった印象がついてしまう。逆に、サインハックのサインを見せるとクリエイティブと思われる。新しい何かに挑戦するときに必要不可欠なツールだなとも思いました。
一生ものをつくる立場の人間として、
自信を持ってこのサインをこれからも刻んでいきたい。
サインを作ってから起った変化:
人生において、一本筋が通りました。元々、サインを作っていただく前は自分で作ったシンプルなものを使っていました。仕事のサインには弱いと思っていたので、価値のあるサインをつくっていただけてよかったです。デザイナーの人にコンセプト含めて考えてもらったから、一生ものでこれからもずっと使える。海外現地のアテンドの人とのサインも、しっかりしたサインを書くと信頼されるし、書きなれているというイメージを持たせることができる。「良いサイン持ってますね」と言ってもらえて、一生もののビジネスアイテムを手に入れた気分でしたね。